東日本国際大学 未来へつながるコミュニティを創る日米大学間復興創生交流事業

交流プログラム
福島県浜通り地方と米国トライシティーズ地域(ハンフォード・サイト立地地域)は、原子力開発から生じた課題を克服し地域コミュニティを復興・持続させる共通課題を有します。
両地域の高等教育機関が連携してCOIL(国際オンライン共修)の実施体制を整備し、オンラインでの交流を着実に実交流に繋げる仕組みを構築します。

派遣プログラム
米国ハンフォード研修
(ワシントン州トライシティーズ地域)
この研修は、米国のワシントン州トライシティーズ地域(ハンフォード・サイト立地地域)にある提携校であるワシントン州立大学トライシティーズ校(WSUTC)とコロンビアベイスン短期大学(CBC)を拠点として実施されます。参加学生は、ハンフォード・サイトの立地地域が抱える社会問題や環境問題をはじめとする地域課題に関する講義を受けるほか、実際に現地の施設や博物館などを訪れて復興の取り組みを直接観察・体験します。
プログラムでは、ハンフォード・サイトの歴史的アーカイブ・博物館や環境修復プロジェクトの現場、重力波観測施設(LIGO)などの先端技術を用いた研究・産業施設を訪問します。また、地域コミュニティ活動への参加、ホームステイを通じて現地住民と交流を深め、さらに、米国の多文化的な教育環境の中で現地学生との共同プロジェクトやディスカッションを行うことで、異文化理解と実践的な英語力を向上させる機会を提供します。
参加学生は、米国における復興の取り組みを実地で学び、研修を通じて多文化環境でのコミュニケーションスキルや国際的な課題解決能力を養います。帰国後には自分の地域課題に積極的に取り組むリーダーとして活躍することが期待されています。

2024年度実施の様子(参加者による自主制作記録映像です)

受入プログラム
夏季インバウンド研修
(長崎・広島・浜通り)
このインバウンド研修では、米国からの学生が日本を訪れ、日本の学生と共に長崎、広島、そして福島県浜通り地域を訪問します。それぞれの地域が過去の重大な歴史的出来事をどのように捉え、現在どのような取り組みを進めているのかを学びます。
具体的な訪問先としては、長崎の原爆資料館、広島の平和記念資料館、福島の東日本大震災原子力災害伝承館、福島第一原子力発電所、さらにはアクアマリンふくしまやいわき石炭化石館ほるるなど、地域の歴史・文化・環境に関する施設が含まれます。
研修中は、両国の学生が合同でワークショップやディスカッションを行い、地域課題の解決策を模索します。また、地域住民や実際に復興に携わる専門家との交流を通じて、現実的で持続可能な地域創生の方法を学ぶ機会を設けます。参加学生は、多様な価値観や文化背景を尊重し、地域課題を国際的視点から捉える力を身につけます。
この研修を通じて、参加学生は日本と米国の文化交流を深めるだけでなく、地域課題に対して積極的に関わり、持続可能な解決策を創造するグローバルな人材として成長することが期待されています。
